70歳の母親から鋏が切れなくなったので研いで欲しいと言われました。
鋏を研ぐ?という発想が自分にはなかったのですが、刃物であることに違いは無いので呉服町の政豊さんに持っていきました。
鋏を見せると「いい鋏ですね〜一生ものですよ。長太郎はいい!」と言われました。
鋏が一生もの?長太郎? ちんぷんかんぷんでしたが、その後母親に話しを聞いて納得しました。
研ぎ終わった鋏。お代は3,000円ちょっとでした。
この鋏は母親が洋裁学校に通っていた10代のころ、親に買ってもらったものでかなり高価だったらしいです。
長太郎というのは裁ち鋏のブランドとしては有名だそうです。
その後、大切に使い続けて半世紀が過ぎたというわけです。
鋏がこんなに長持ちする事にびっくりしました。
研いでもらった鋏を見るとまだまだ切れそうです。一生ものっていうのは本当かも。
拡大して見ると長太郎作と書いてあります。
さらに裏は登録商標長太郎。そして政豊??
これは呉服町のお店の名前では!!
半世紀以上前にこのお店で買った鋏を同じ店で研いでもらう。
ロマンを感じました。
そして物を大切に扱うという事を再確認しました。
政豊さんのホームページ
http://www.masatoyo.co.jp/
時代は変化していますがお店はしっかり続いています。